1917 感想
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予告の時点でわかってたことだけど、冒頭は早々に目的が告げられて、バディで掛け合いながら塹壕を進んでいく
塹壕を出て、泥地に出てからは地獄のスパルタンレースといった様相で、砲撃でぐちゃぐちゃになったノーマンズランドをひたすら前進していく 長回しはよくできていて、ワンカット風にみせていることもスゴいとはおもうけど、プロモーションで矢鱈ワンカットを推しなのに、どうみても昼のシーンと夜のシーンがあって、ミッションは夜明けまでにたどり着くことだから、どうやっても何かアクロバティックなことをやらないと劇映画の2時間という枠には収まらないわけで
なんか途中で早送りがあったりするのかしら?とか、疑りながらみることになってしまったので「あーここは繋ぎ目だな〜」と余計なことを考えながらみてしまって少し興が削げた
あと、みおわってから「確かにスゴいとはおもうけどエンドゲームの方がスゴかったやろ!!!!アカデミー会員はアメコミ映画に冷たすぎ!!!」と半ギレになってしまった この前にみたジョジョ・ラビットは負けた方の映画だったのに、鑑賞後にカラッとした気持ちで劇場を後にできたのに、この作品は一応勝った方の話なのにずっしりしんどい重い足取りで劇場を後にした 冒頭から連れが死体に驚いた拍子に土手っ腹に孔の空いた死体の中に手をついてしまう最悪ピタゴラスイッチからはじまる 思わず「うぇっ」て声が出てしまった
ご丁寧に孔がありますよ〜っていうのをネズミが飛び出してくるジャンプスケアで教えてくれる優しさ(最悪) バディが死んだ後に出てくる偉そうな人カッコよかったな〜とおもってたらあれマーク・ストロングだった!気付かなかった フランス人母子との交流の後は無敵状態になるので少し気持ちが醒める
予告のあのシーンがあそこまでなかったので、「あーあれがきてカンバーバッチが出てきて終わりね」となってしまい、興が削がれた 終盤はなんかタラタラしてて、歌聴いてねーではよ行かんかい!!みたいに苛立ってくるし、流木にしがみついておっと一服!みたいなのも何しとんねーんとなったり…
ていうか、そもそもそんな大事な伝令ならこいつら2人だけじゃなくてもっと複数ルートで何人か送れや!!...とおもったんだけど、パンフによると実際にはやはり数組送り出したり、動物を使ったりしていたらしい もはやジョーカーよろしく、実はドイツスナイパーとの撃ち合いで実は死んでてその後のパートは全部走馬灯みたいな妄想でした読みも通っちゃうんじゃないか、とか… ワンカット風の演出は戦争という題材とマッチしているとはおもった 特に塹壕戦だった第一次世界大戦とは抜群の相性で、あの逃げ場のない感じ、塹壕の中のゴミゴミした感じ、塹壕の先に広がるグチャグチャの泥地...と、エンドロールが終わるまでずっと身体が強張っていて客照明がついてようやく「ふぅーっ...」と一息つけたというか 話とは微妙にマッチしてない感じがあって、体感2時間で到着できる森に行く話と考えるとなんか小さい話みたいになっちゃう気がする
たぶん、この辺はパンフを読んでてもある程度寓話的演劇的に作られていそうで、それはそれでいいとおもうけど、リアルな戦場というルックとマッチしていない感じがした あと、予告というかプロモーションとも絶妙に合ってないというか....